【THE BUILD HOME STORY Vol.1 】K様邸 シンプルモダンの方程式
更新日:コラム
初めての家づくりには、期待と不安がつきもの。
実際にビルド・ワークスで住まいを建てたOB様に、当時の想いと、今だからこそ語れる“家づくりの本音”のストーリーをお伺いしお届けいたします。
「車も、暮らしの一部にしたかった」
賃貸マンションに暮らしていた頃、Kさんご夫妻は日常に小さな不自由を感じていた。部屋は手狭で、愛車を停める屋根付きのガレージは少し離れた場所を借りていた。「やっぱり車もインテリアの一部にしたい」——その想いが、家づくりの第一歩となった。

京都で土地を探す日々
京都市内で土地探しを始め、いくつもの候補を検討した。広すぎて持て余す土地、予算を超える土地……。比較を重ねる中で出会った今の土地は、最初こそ「ちょうどよい着地点」という印象だったという。「広さも雰囲気も、無理なく納得できたのがこの場所でした。」
そこから、設計士との打ち合わせを重ねる中で、その印象は次第に確信へと変わっていく。暮らしのイメージを引き出し、光や風の扱い方、窓の配置、動線計画に落とし込んだプラン提案を受ける中で、いつしか「ちょうどよい土地」から、「ここで暮らしたい土地」へ。その瞬間が、住まいづくりのスタートラインになった。
目指したのは“見たことのない内観”
Kさんが思い描いていたのは、外観はベーシックでありながら、一歩足を踏み入れると意外性のある空間が広がる住まい。「大きな希望は二つ。開放感のあるエントランスと、車がインテリアになる家。そのイメージは、かなり明確に頭の中にありました。」
だからこそ、設計を託す相手には、“要望を丁寧に受け止め、誠実に形にしてくれる姿勢”を求めた。単にデザイン性が高いというより、建築文化にきちんと軸足を置く人にお願いしたいと思っていた。そして、その理想が、ビルド・ワークスとのご縁につながった。

15年を経た暮らしの実感
「当時の要望をすべて盛り込んでいただいたので、後悔は一つもありません。」2階は大きな一室空間で、開放感と繋がりを感じるお気に入りの場所。輻射冷暖房を採用した室内は、風も音もなく湿度も安定。酷暑の夏も、設定温度29℃で心地よく過ごせるという。
また、壁をふかして厚みをもたせることで、デッドスペースを室内に取り込み、重厚感のある仕上がりに。「シンプルでベーシックな中に、深みと奥行きを加えることができました。」と満足そうに語る。

もう一度建てるなら
「当時はできるだけ大きな家を土地いっぱいに建てたかった。でも、夫婦ふたりの将来を考えると、もっと小さくても良かったのかもしれません。」とはいえ、あの頃に小さな間取りプランを提案されていても、きっと今の家を選んでいただろうと笑うKさん。15年の時を経ても、その選択への満足が揺るがない。
ホテルライクな美学を宿す
靴、時計、家具——細部へのこだわりを持つKさんご夫妻。おふたりで全国のホテルを巡ることも多く、旅先では上質な空間づくりやおもてなしの哲学に触れてきた。その感性を受け止め、ビルド・ワークスがかたちにしたのがこの住まい。
ビルトインガレージに隣接する広い玄関は、大開口の窓から愛車を望める特等席。昼は自然光が降り注ぎ、夜はアッパーライトによる間接照明がシックな陰影を描く。
時間の流れとともに、内と外が静かに表情を変えていく。


ビルド・ワークスへの期待
最後に、ビルド・ワークスに期待することを伺った。「家が完成して終わりではなく、家をテーマにした文化体験や食事会といったコミュニティづくりにも期待を込めている。家が完成して終わりではなく、そこから広がる暮らしや文化を共に紡いでいく、そんな会社であって欲しい。」
住まいの“その先”を見つめるK様の言葉が印象的だった。
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