なぜSE構法を採用しているのか
更新日:コラム

住宅構法には、さまざまな種類のものがあります。
例えば、在来工法(木造軸組構法) や ツーバイフォー構法、木造ラーメン構法、等々。
その中でもなぜ、私たちが SE構法といわれるものを採用しているのか。その理由は、大きくわけて3つあります。
なぜSE構法を採用しているのか
1. 信頼できる耐震性と品質保証
2. デザインの自由度さと可変性
3. 構造体の美しさ
この3つは、「100年後もこの街が誇る家を造れるか」というビルド・ワークスの命題には、必要かつ重要なものとなっています。
1. 信頼できる耐震性と品質保証
SE構法とは、1995年に発生した阪神・淡路大震災が発生し、このような悲劇が二度と繰り返されないようにと、地震に強い家をつくるために開発された構法になります。
言い換えると、"地震に強い家づくりをするために生まれた構法" ということになります。
この優れた耐震性能は、東日本大震災や熊本地震でも倒壊ゼロといった実績もあり、年々知っている方も多くなってきているのではないでしょうか。
建築基準法では、ほとんどの木造住宅に構造計算を義務化しておりません。しかし、それでは安全性や安心を保障できないと、SE構法は全棟に高度な”構造計算” を行われ、科学的根拠に基づいた安心と保証を提供しています。
こういった品質の高さは、長期優良住宅の認定への最短コースとなり、将来へ資産価値のある家づくりができるのです。
SE構法の紹介動画もありますので是非ご覧ください。(株式会社NCNより配信)
2. デザインの自由度さと可変性
SE構法は、ラーメン構造といった柱と梁を剛接合し 成り立つ構造の事をいい、一般的な木造住宅よりも壁や柱が少なくても耐震性の強い空間を作ることが可能です。
そのため、"吹き抜け空間" や "大開口の窓"、また構造的に難易度の高い "スキップフロア"、"ビルトインガレージ" 等にも向いております。
また、将来お子様ができた時や、住み継いでいく際にリフォームのしやすい家づくりが可能です。
余談ですが、”南側にとる大開口” は省エネにもつながるとご存知でしょうか。詳しくは、次回コラムにて「窓と省エネの関係」についてお話させていただこうと思いますので、省エネをお考えの方はどうぞご覧ください。
3. 構造体の美しさ
柱と梁、SE金物で成り立つSE構法は、強固な構造体ではありながらシンプルで、とても美しいです。
柱や梁に使われているJAS集成材は、強度テストや含水率試験を行い、基準に満たした強い素材だけを使って作られたもので、小さい木を接着剤などで固めて作るため、品質としても安定し、強度が数値化でき、正確な構造計算をすることができます。
この構造材は、吹き抜けの表し等としても見えてくることが多いのですが、空間を損なわさせない、無垢の木とはまた違った美しさを感じさせてくれます。
普段家を支えてくれている見えない部分までの”美しさ”は、将来住み継いでいくものにふさわしいと考えております。
「100年後もこの街が誇る家を造れるか」という命題を叶えるため、私たちはSE構法を採用しております。
[ BUILD WORKs 設計チーム ]