SE構法の採用について

更新日:コラム

SE構法の採用について

ビルド・ワークスがなぜSE構法を採用しているのか、
なによりもご縁があった(参照:Story by BUILDWORKs vol.2
ということですが、少しSE構法を客観的に整理してみました。

重量木骨の家(SE構法)の最大の特徴は『根拠が明確』であるということです。
柱・梁の強度が明確な集成材を使い、接合部におけるSE金物の破壊実験を実施し、それらの数値を基に建物の重量、形状から構造計算をおこない大地震にも耐えうる『根拠ある』木構造を提供している。
更に、構造計算通りに加工され、間違いなく現場で組み立てられるシステムが確立されている日本で唯一のシステムである。
というこです。

以上より、3つのポイントでまとめますと。

① SE構法は強いのか?
② SE構法は高いのか?
③ 何故、SE構法を使うのか?

①SE構法は強いのか?
ただ単に強いだけでなく、どれだけ強いのかが明確である。
さらに、限界を超えた場合の倒壊メカニズムまでも明確になっている。
SE構法が限界に達した場合まず、耐力壁の釘が曲がりはじめ、耐力壁が破損する。
次いで、柱・梁のドリフトピンが曲がりはじめる。
大地震にも耐えうる検証をしているが、限界を超えた負荷が加わったとしても急激な倒壊には繋がらない。

②SE構法は高いのか?
SE構法以外でSE構法と同等のクオリティーや明確な根拠を求めた場合、間違いなくコストは高くなる。
その理由は、
1.高品質な材料の調達。
2.材料・接合部の破壊実験。
3.高度な構造計算のスキル。
4.それらが現場で間違いなく組立てられる仕組み。
以上の一連のシステムを一から構築するにはコストが掛る。
また、現時点で唯一同等のレベルにあるものが、ハウスメーカー一社に存在するが、SE構法よりも高くなる。
以上のことから、SE構法はかなりお値打ちだと考えられる。

③何故、SE構法を使うのか?
『木造住宅の矛盾』という言葉がある。
地震大国日本において、耐震性の高い住宅を造ろうと思えば、柱や壁を沢山入れなければならない。
そうすると、気持ちのいい大空間や大開口が取れない。
安全を取るか、気持ちの良い空間を取るのかの二者択一。
しかし、SE構法は安全と、大空間・大開口(設計の自由度)を両立した構法である。
通常の住宅での必要性は別としても9mの最大スパンは重量鉄骨を使うハウスメーカーの6mをも凌駕している。
デザインも重要な性能と考える当社がSE構法を使う理由でもある。

以上のようなまとめになります。
強調したいとすると、②のコストですが、
在来工法を中心とした木造住宅の中においては、割高感は確かにあるのですが、
実は、SE構法は非常にお値打ちであるということを理解いただけると嬉しいです。