後悔・失敗したくない! 予算、こだわり別注文住宅 間取りの決め方

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後悔・失敗したくない! 予算、こだわり別注文住宅 間取りの決め方

念願のマイホームを注文住宅で建てるとなった時、醍醐味でもあり、悩ましくもあるのが間取り決め。せっかく建てるなら、予算内で理想の間取りにしたいものです。そこで今回は、間取りを決める際のコツや注意点など予算やこだわり別に、注文住宅の間取りの決め方、考え方をご紹介します。あとで失敗したと悔やまないで済むように、事前に注意点やコツをおさえて理想の家づくりを実現しましょう。

 

■目次

 

 

注文住宅の間取りはどう決める?

注文住宅の間取りは、どのように決めれば理想の家にすることができるでしょうか。 間取りを決めるには、予算や面積、生活スタイル、譲れないこだわりなど、様々なことを考慮する必要があります。

 

 

面積から考える間取り

まず間取りを考えるにあたり、大きく影響するのが敷地面積です。 ここでは、建物の床面積が25坪、30坪、40~50坪の場合の間取りについてご紹介します。

 

30坪の間取りの考え方

30坪(約100㎡)の場合は、一般的には3LDK~4LDKに適していると言われています。家族の人数にもよりますが、子ども部屋をいくつにするのか、リビングをどれくらいの広さにするのか、それぞれのライフスタイルに合わせて間取りを考えていく必要があります。

 

40坪、50坪なら、どこを広げる、増やす?

40坪~50坪(132〜165㎡)の場合は、5LDKの家も可能になるでしょう。 広い部屋でゆったりと暮らしたい場合は、部屋数を少なくしてリビングや寝室を広くした間取りを、家族の人数が多い場合は、部屋数を増やすなど自分のこだわりや、ライフスタイルに合わせて、自由度の高い間取りが考えられます。

 

25坪の間取りの決め方はどこを絞る?

逆に25坪の敷地に建てる家の間取りは、どうしても全体的にコンパクトにする必要があります。部屋数を確保したいのか、リビングだけでも広くとりたいのか、など優先順位を決めていくことが大事なポイントです。 部屋数と部屋の広さを確保するためには、三階建てにする必要があるかもしれません。

 

二階建てか平屋、三階建てで変わる

敷地面積次第では、平屋、二階建て、三階建てで取れる間取りが変わってきます。

一般的に戸建てで最も多い二階建て。二階建ての場合は、階段をどこに持ってくるかがまず家づくりの中で大事なポイントになります。
例えば、リビング階段にすると家族のコミュニケーションが活発になります。平屋の場合は、動線を意識して家族が暮らしやすい間取りにすることが大切です。またプライバシーにも注意して各部屋の配置を行うようにしましょう。

三階建ての場合は、まずリビングを何階に持ってくるのかが重要なポイントです。効率よくかつ快適に家族が暮らすことができるように各階ごとにテーマを決めて、何をするためのスペースにするのかを考えていくと良いでしょう。

 

 

予算から考える間取り

敷地面積でおおよその間取りの広さをつかめたら、次に予算です。住宅建築の総予算の中から、上物、家の建設費にどのくらい予算がかけられるか考えておく必要があります。

今使用している家具をそのまま持っていくのか?あるいは新しく買い替えるのかなどでも、費用はかわります。

上物の建築にかけられる予算軸で部屋数が決まるというものではありませんが、どのような間取りにすると高くなり、逆にどのような間取りにすると費用を抑えることができるのか、ポイントをつかんでおくことは大切です。

 

予算2000万の間取りは?

床面積にもよりますが、一般的に予算が2000万円の場合は、全て理想通りにしようと思うとオーバーしてしまいがちです。 まず部屋数を増やすと壁や柱の材料費などがかさみ、費用が高くなります。部屋数を少なくし、一つひとつの部屋を広くする、あるいはシンプルな間取りにするなどの工夫をすることで材料費を抑えることもできます。

こちらの記事も参照ください。 「予算オーバーしない! 注文住宅を建てる時の予算の決め方

 

予算3000万の間取りは?

住宅金融支援機構 2018年の調査によると、注文住宅の建設費は全国平均で3,356万円。東京都が最も高く3936万となっています。 予算3000万円台の場合も、あまり凝った造りにしてしまうとやはり予算オーバーになりかねません。

参照:「2017年度フラット35利用調査/住宅金融支援機構」

 

 

生活のスタイルでも、間取りは変わる

子育て中、二世帯などのライフスタイルでも間取りの決め方は変わってきます。

 

子育て世代、二世帯住宅で変わる

それぞれのライフスタイルによっても間取りは大きく変わります。例えば、子育て世代の場合は、子供部屋がいくつ必要なのか、子供たちの勉強スペースの確保、家族のコミュニケーションがとりやすい間取りなど、優先したいことが変わってきます。

また、二世帯住宅の場合も、どこを共有部分にするのか、どのようにお互いのプライバシーを確保するのか、といった点も間取りを決める際に重要になってきます。場合によっては、お風呂、トイレ、キッチンそれぞれ2つずつ必要となることもあるでしょう。

こうしたライフスタイルの軸は、今だけでなく、未来も視野に入れることが大事です。 子供が大きくなって巣立ったら、両親が年老いたら、孫が生まれたら、そんな未来の生活スタイルについても考える必要があります。

 

 

譲れないこだわり、間取りの軸を考える

「絶対にココは作りたい!」といった理想の部屋がある場合、そこを軸に間取りを決めるのも一つの方法です。おしゃれな間取りにしたい、和室や中庭がほしい、書斎や子ども部屋がほしい、などこだわりも人それぞれ。譲れないこだわりがあるなら、そこから間取り決めを始めるのも良いでしょう。

 

おしゃれな間取りにしたい

玄関におしゃれな手洗いスペースや収納スペース、一階にビルトインガレージ、大きな窓で昼間は明るく、夜は星空が見られるような素敵なリビングなど、おしゃれな間取りはワクワクします。 おしゃれなだけでなく、同時に動線も意識した間取りを考えることで暮らしやすく、かつ住んでいて心がワクワクする空間になるはずです。

 

和室や中庭、共有スペースへのこだわり

和室や中庭など趣味嗜好を感じる空間づくりも家づくりにおいて重要なポイントです。また、キッチンやダイニング、リビングなどの共有スペースもどのように過ごしたいのか、どれくらいの広さが暮らしやすいかを家族で話し合って間取りを決めていくと満足のいく家になるでしょう。

 

書斎や子供部屋、パーソナルスペースへのこだわり

書斎や子ども部屋などパーソナルスペースへのこだわりがある方も多いでしょう。家族でもプライバシーには配慮したいものです。ただ、家族の人数が多いと全員分の部屋を確保するのが難しいこともあります。家族と相談して家族みんなが心地よく暮らせるような空間づくりを心がけましょう。

 

 

間取りで失敗、後悔しやすいポイント

間取りを決める時に失敗、後悔しやすいポイントとして、部屋の配置、動線、部屋の明るさ、配線、収納、水回りの配置などが挙げられます。暮らしてみると生活音が気になったり、動線がうまくいかず暮らしにくく、「こんなはずじゃなかった」と後悔することも。

注文住宅の間取りを考える時に、これまで暮らしてきた家の、不便なところや改善したいところは目につきますが、当たり前すぎて見落としている、あるいは見落としがちな部分があります。

また人は生まれてからずっと、どこかの家に住んできていますが、これまで住んだことのない家や間取りでの暮らし方、未来の暮らし方はイメージしにくいものです。 一生に一度の買い物と気負いすぎ、あれもこれもと詰め込み過ぎて、結果的に後悔や失敗につながることも多いようです。

こうした家作りの当たり前だけど重要な要件について、知見を持ち、様々な間取りの良し悪しを経験しているのが、建築士、施工業者です。

 

 

成功する間取りの決め方 そのコツと注意点

つまり、満足のいく間取りを決めるコツは、建築士、施工業者とのコミュニケーションにあります。満足できる家づくりは、そこに住む人(施主)と、その家を設計する人(建築士)と、実際に建てる人(施工業者)が、同じゴールを目指せるか、にかかっています。

自分らしい間取りの家を作るには、これまで紹介してきた敷地面積と予算感で建てる家の形、ライフスタイルなどからざっくりと間取りを決め、ここだけは実現したい!という希望を明確化すること、そしてその内容をきちんと建築士、施工業者に伝え、自分のプランの懸念点などを聞きだすことが重要です。

現実的でないところはあるか?
予算内で実現可能か、あるいはどのくらいの予算で実現可能か?
より良いプランはあるか?
今のプランは、将来のライフスタイルの変化に対応できるか?
やり取りを重ねながら、理想の間取りに近づけていきます。

そのためにも、建築士、施工業者選びは重要です。

値段や実績数だけで飛びつくのではなく、施工例を見ながら自分の理想とする家に近い例があるか?
また設計の方針や、対応してくれた担当とコミュニケーションを取りやすいか?など、信頼がおけるところを選ぶことが大切です。

ビルド・ワークスでは、入居者宅見学会や個別相談会などを開催。ぜひ一度足を運んでみてください。

 

 

注文住宅の間取り 成功例

ビルド・ワークスのお客様でご満足いただけた例をご紹介します。

デザインにこだわりがあるご夫婦が、居心地のよい一流ホテルのような雰囲気を取り入れたいと希望して作られた家。56坪のスペースに、広々とした玄関にリビング、書斎、そして1階のビルトインガレージ、オープンなキッチンなど全体的に各部屋が広々として余裕のある間取りをご提案し採用いただきました。
玄関にはガレージ内の愛車を見渡せるように大きなガラスが使い、夜は間接照明によってシックな空間に変えるなど、時間ごとに表情を変える演出もスタイリッシュなお二人の暮らしを叶えるポイントです。

建築概要 https://www.buildworks.co.jp/works/46/
京都市 左京区[ガレージハウス]
敷地面積   177.84㎡(53.80坪)
1階床面積   98.44㎡(29.78坪)
2階床面積   87.53㎡(26.48坪)
延床面積   185.97㎡(56.26坪)

注文住宅の間取りを検討されている方は、ぜひこちらの先に建てた方の事例も参考にしながら、満足のいく間取りを実現してください。

 

(記事内容 監修:一級建築士 河嶋 一志