Peaceful Time

京都市北区で進行中のプロジェクト。

子どもたちが巣立ち、ご夫婦おふたりと愛犬一匹で紡いでゆく「これからの暮らし」。

広すぎず、狭すぎず、日々の動作や心のリズムに寄り添う“ちょうど良さ”を大切に、計画を進めています。

外壁はグレーを基調とし、光の角度によって表情を変える上品なニュアンス。

水平ラインを強調した端正なファサードに、角部の木ルーバーと植栽の柔らかな陰影が重なり、ホテルライクと和モダンが静かに調和します。

1階には雨に濡れずに出入りできるインナーガレージを配置。

ガレージと玄関ホールをガラスで仕切ることで、愛車の存在を暮らしの風景として取り込み、車の出入りを天候に左右されず、屋内動線の延長としてスムーズにアクセスできる設計としています。

淡いグレーを基調とした2階のLDKは、素材の重なりと陰影が静かな奥行きを生み、間接照明がその表情をやわらかく際立たせます。

人生の次の章を迎えるお二人に、“背伸びしない贅沢”と“永く寄り添う心地よさ”をそっと添える住まい。

ここに帰るたび、ふっと心がほどける―、そんな“ちょうど良い終の住処”を目指しています。