家づくりは、完成してからが本当の責任
更新日:コラム
― 最後まで向き合うということ ―
家が完成した瞬間、
多くの人にとって家づくりは「終わり」を迎えます。
けれど、私たちにとっては、そこが本当の始まりだと私は思っています。
住まいは、引き渡したその日から、
人の暮らしを受け止め、時間を重ね、変化していきます。
図面の中では想像しきれなかった出来事も、
暮らしの中では必ず起こる。
だからこそ、
家づくりは完成してからが、本当の責任なのです。
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図面に描けないことのほうが多い
どれだけ丁寧に設計しても、
どれだけ時間をかけて打合せをしても、
暮らしのすべてを図面に描くことはできません。
朝の光の入り方、
季節ごとの風の抜け方、
家族の成長や、価値観の変化。
それらは住み始めてから、
初めて建築に刻まれていきます。
私たちの仕事は、
その変化が「不具合」ではなく、
自然な成長として受け止められる余地を残すことだと考えています。

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つくりっぱなしにしない建築
私たちは、20年後も存在する素材を選び、
直せる構造、手を入れられる納まりで家をつくっています。
それは、
「壊れない家」を目指しているのではありません。
壊れても、向き合える家をつくっているのです。
時間とともに傷がつき、
手を入れ、また使い続ける。
その積み重ねが、
家を“建物”から“暮らしの器”へと変えていきます。
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設計施工を行う工務店としての覚悟
家づくりは、
一度きりの買い物ではありません。
人生の時間を預かる仕事です。
だからこそ、
設計して終わりではなく、
完成して終わりでもなく、
暮らしとともに、建築と向き合い続ける。
それが、
私たちビルド・ワークスとしての覚悟です。
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これから家づくりを考える方へ
もし、
「どんな家に住みたいか」だけでなく、
「誰と、どんな時間を重ねたいか」を大切にしたいなら。
私たちは、
その最初の一歩から、
そして完成後の時間まで、
丁寧に伴走する存在でありたいと思っています。
家は、完成して終わるものではありません。
完成してから、育っていくものだから。
BUILD WORKs
代表取締役 河嶋 一志